
GoogleLookerStudio(旧:データポータル)を使ってWebサイトのパフォーマンスをページ単位で分析する際、「ページタイトル」を活用するシーンは非常に多くあります。
ページタイトルを使うことで、URLだけでは見えにくい“どのページがどんな内容か”を直感的に理解しやすくなります。
しかし、実際に運用していると次のような課題に悩まされるケースが少なくありません。
・ページタイトルの末尾に「|会社名|採用情報」などの装飾が付いており、視認性が悪い。
・同じページでも表記の違い(スペースや句読点など)によってデータが分断されてしまう。
・URLだけでは内容がわかりづらく、タイトルを使いたいけれど見づらい。
この記事では、LookerStudioでページタイトルを取得・整形する方法を、初心者でもわかりやすくステップ形式で解説します。
Contents
REGEXP_REPLACEを使う
LookerStudioでは、「フィールドを計算」機能を使ってタイトルを自動的に整形できます。その際に活躍するのがREGEXP_REPLACE関数です。
この関数を使えば、特定のパターンに一致する文字列を削除・置換して、統一されたページタイトルを作成できます。
REGEXP_REPLACE(
ページタイトル,
"\\|.?(企業サイトA.?|企業サイトB.?|採用情報.)?$",
""
)この式を使うことで、ページタイトルの末尾にある「共通パーツ(会社名・サービス名・採用情報など)」を削除し、スッキリした形でレポートに反映できます。
たとえば、
| 元のタイトル | 整形後のタイトル |
| お知らせ|企業サイトA|採用情報 | お知らせ |
| 商品紹介|企業サイトB | 商品紹介 |
| 採用情報|企業サイトA2024 | 採用情報 |
のように見やすく整理されます。
固定パターンと汎用パターンの使い分け
REGEXP_REPLACEを使う場合、対象となる文字列の性質によって「固定パターン」と「汎用パターン」を使い分けましょう。
①固定パターン:完全一致のタイトルを削除
REGEXP_REPLACE(
ページタイトル,
"\\|企業サイトA|採用情報$",
""
)
・「|企業サイトA|採用情報」と完全一致するタイトルだけを削除。
・処理が軽く、特定の形式で統一されているサイトに最適。
ただし、表記ゆれ(例:「|企業サイトA2024」など)があると削除されません。
②汎用パターン:複数の表記ゆれをまとめて処理
REGEXP_REPLACE(
ページタイトル,
"\\|.?(企業サイトA.?|企業サイトB.?|採用情報.)?$",
""
)
・「企業サイトA」「企業サイトB」「採用情報」など、複数の末尾パターンに対応。
・表記のゆれにも強く、サイト全体を一括整形するのに便利。
LookerStudioでの設定手順
手順1:編集画面に入る
- LookerStudioのレポートを開く。
- 任意のグラフまたはテーブルをクリック。
- 右側の「ディメンション」欄で「ページタイトル」が選択されていることを確認。
手順2:カスタムフィールドを作成
- 「ディメンション」の下にある「+フィールドを追加」をクリック。
2.フィールド名を入力(例:「整形済みページタイトル」など)。

3.上記のREGEXP_REPLACE式を貼り付けて保存。
手順3:整形後タイトルで可視化
作成した「整形済みページタイトル」フィールドをディメンションに設定することで、整形済みのタイトルが自動的に表示されます。
レポートの見やすさと分析精度が向上
ページタイトルの整形は単なる“見た目の調整”ではありません。
SEOやアクセス解析の視点でも、次のような大きなメリットがあります。
・データ集計の一貫性が向上:同一ページが複数タイトルでカウントされる問題を防げる。
・分析スピードの向上:レポート上で余計なノイズが減り、意思決定が早くなる。
・クライアントやチームへの説明がしやすい:タイトルが直感的で、誰が見ても理解しやすい。
「lookerstudioページタイトル取得」は覚えたい整形テクニック
LookerStudioで「ページタイトルを取得・整形する」テクニックは、データ可視化の基礎であり、レポート品質を大きく左右します。
REGEXP_REPLACEを使うことで、余計な装飾を削除し、きれいで統一されたタイトルを作成できます。
・余分な末尾を削除し、見やすく整列。
・同一ページのデータを統合し、正確な集計が可能。
・社内・クライアント向けのレポート信頼性を向上。
小さな正規表現の工夫が、レポート全体の印象と分析効率を劇的に変えます。
まずREGEXP_REPLACEを試してみましょう。
分析の“見やすさ”が、成果を生む第一歩です。






















