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なぜ「お願い」がセールスになるのか?
「広告を出しても成果が出ない…」
「売り込みばかりでお客さんに嫌われてしまう…」
マーケティングを学び始めて1〜3年くらいの人なら、一度はこんな悩みを抱えたことがあると思います。
そんなときに出会ったのが「お願いセールス」という考え方です。
驚くほどシンプルで、「え、そんなことで売れるの?」と思うかもしれません。
でも実際にこの方法で、サブスクリプション会員を4,000人→1万人に伸ばすことに成功した事例です。
しかもこの手法は、なんと140年前から使われている王道のプロモーション術。
今日は、そのストーリーを事例ベースでお話ししながら、初心者の方でもすぐに応用できるように整理していきます。
「お願いセールス」とは?
🙋定義と基本ルール
「お願いセールス」とは、読んで字のごとくお客さんにお願いするセールス手法です。
「試してみていただけませんか?」
「助けていただけませんか?」
たったこれだけ。
ただし単純にお願いすればいいわけではありません。
大事なルールがいくつかあります。
信頼関係がある相手にこそ効果的
→見ず知らずの新規客ではなく、既存顧客やフォロワーにお願いする。誠実さと正直さを前面に出す
→「なぜお願いするのか?」を正直に語ることが必須。乱発はしない
→常に「お願い」ばかりだと、いずれ見向きもされなくなる。ここぞ!というタイミングが勝負。
👉要は、「お客さんにお願いする権利は、日頃の価値提供によって得られるもの」なんですね。
140年前の元祖「お願いレター」🧥
💡ロバート・コリアの事例
1880年代、伝説のセールスライターロバート・コリアが生み出したのが、世界最初の「お願いレター」。
彼が売ろうとしたのは新しいタイプのレインコート。
そこで手紙の冒頭に書いたのは、たった一言──
「お願いがあります。」
背景はこうです。
「新しい生地でコートを作ったけれど、本当に需要があるか分からない。だからまずは試してほしい。」
🔑工夫のポイント
お試し1週間無料:まずは軽いオファーを提示
特徴+ベネフィット:
特徴→57サイズ×5丈を用意
ベネフィット→あなたの体にぴったり合う
返品保証付き特別価格:最後に強いオファーを提示
緊急性:「今晩中に投函を」と期限を切る
このシンプルな「お願い」と正直な姿勢が、多くの顧客の心を動かし、売上を大きく伸ばしたのです。
140年前の手法が、今もそのまま通用する。
それはつまり「人は頼られると応えたくなる」という心理が普遍だからにほかなりません。
サブスク会員を倍増させた成功事例📚
🚀出版業界を変える挑戦
世界中から選んだ名著を翻訳し、毎月会員に届けるサブスクリプション。
以前は会員数が約4,000人でした。
ここで勝負をかけるために選んだのが「お願いセールス」でした。
冒頭はシンプルに──
「お願いがあります。」
続いて、こう伝えました。
「出版業界を変えるかもしれないテストに協力してほしい。」
そして正直に、「うまくいくかは分からないけれど挑戦したい」と背景を説明したのです。
🔑セールスの構成
オファーを冒頭で言わない
サービスの価値(隠れた名著を翻訳し届けること)を語る
読者のメリットを示す
最後に「初回特典:本5冊無料プレゼント」を提示
この「強いオファーを後に持っていく」戦略が功を奏しました。
📈成果
会員数は一気に1万人超え
特典だけを狙う短期利用を防ぎ、継続率も高く維持
つまり「お願い+価値訴求+後出しオファー」の流れが、長期的な成功を生んだのです。
特別オファーの設計🎁
お願いセールスでは、必ず特別オファーを添えることが重要です。
🎯実際に提示したオファー
本を5冊無料進呈
毎月の送料を全額負担
その他の特典も複数追加
🔑成功の理由
お願いのリスクを補う交換条件になる
「ここまでしてくれるなら協力しよう」と思ってもらえる
レビューやお客様の声を掲載し、信頼感を補強
特にレビューは強力です。
「実際に使った人の声」があることで、「お願い」が独りよがりでなくなるんですね。
困ったときのお願い事例📉➡️📈
😅赤字寸前からの逆転劇
あるとき、サイトをリニューアルしようと外部制作会社に依頼しました。
ところが、想定の20〜30倍の費用が発生。
このままでは大赤字…。
そこで正直にお願いしました。
「困っています。もし力を貸していただけるなら、大幅割引で商品を提供します。」
🔑工夫した点
クスッと笑える写真を添え、素直さを演出
「大幅割引」とチラ見せし、詳細は後に回す
サービスのストーリーを語り、最後に具体的オファーを提示
結果、この「助けてください」のお願いでも、大きな成果が出ました。
📖学びの整理💡
お願いは信頼関係の上に成り立つ
→見ず知らずより、普段から関係を築いている人に響く。正直さと誠実さが最大の武器
→背景を素直に伝えることで共感が生まれる。オファーはチラ見せ→価値説明→本提示の順番が効果的
お願いは乱発せず「ここぞ」のタイミングで使う
数字で成果を見せると説得力が増す
→会員数4,000人→1万人、という成長は何よりの証拠。
✅明日からできるアクションチェックリスト
既存顧客に向けて「お願い」を切り出す文章を作ってみる
背景を正直に説明するパートを入れる
強い特典を設計する(無料・送料負担・特典追加など)
レビューや事例を集め、信頼性を補強する
締めには緊急性+CTAを必ずセットで入れる
🙌まとめ
「お願いセールス」は、140年前から続く普遍の手法。
でも、それをただ真似するのではなく、誠実さと工夫を加えて実践することが大切です。
あなたなら、どんな場面で「お願いセールス」を試してみますか?