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はじめに
Webマーケターとして活動している中で、好きな言葉があります。
ピーター・ドラッカーの有名な言葉で
👉 「マーケティングの究極の目的は、セールスを不要にすることである」
マーケティングは、売り込まずとも売れていく仕組みを作っていくこと。
商品やサービスを提供する際は、SEO・広告・サイト制作・SNS運用・LINE構築に限らず、誰にでも通じるものです。
一方で、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の名シーンではこんなセリフが出てきます。
👉 「このペンを俺に売ってみろ!」
ジョーダン・ベルフォートが「売ってみろ」というセールストークを持ちかけた時の言葉です。
一見、両者は真逆のように聞こえませんか?
「セールス不要」と「セールスの極意」の両者。
でも実は、両方に共通する“本質”があるんです。
事例を交えながらこのテーマを深堀りします😊
「セールス不要」の意味とは?
多くの人が誤解しがちなのは、
「営業活動をやめても勝手に売れる」
という意味だと思ってしまうこと。
でもドラッカーが言いたかったのは違います。
- 押し売りをしなくても
- 値引き合戦をしなくても
- 顧客が自然に「欲しい!」と思う
そんな状態を作ることこそ、マーケティングの究極の目的なのです。
「このペンを売ってみろ!」の真意
映画のシーンで求められていたのは、ペンそのものを売ることではありません。
「あなたがペンを必要とする状況」を作り出すこと。
たとえば👇
- 「この紙に名前を書いてみてください」→ ペンが必要になる
- 「契約書にサインしてください」→ ペンが欲しくなる
つまり、セールスとは “相手にニーズを自覚させること” 。
ここでドラッカーの言葉とつながります。
「マーケティング」はその状況を仕組みとして先回りして作っておくこと。
だから営業が不要に近づくわけです。
Appleとスターバックスの共通点
全世界で大きなビジネスモデルを気づいているAppleとスターバックス。
デジタル機器関係とカフェなため業種業界は全く違いますが
営業活動に頼らずとも顧客が自然に集まり続ける。
まさに「セールスを不要にする」マーケティングの成功例です。
🍎 Apple
- 新製品発表会そのものが広告。報道やSNSが勝手に拡散。
- Apple Storeを「売り場」ではなく「体験の場」にした。
- デザインとUXでユーザーが語りたくなる仕組みを作った。
☕ スターバックス
- コーヒーを売るのではなく「第三の居場所」を提供。
- 季節限定メニューや新商品でSNS拡散を設計。
- リワードプログラムで顧客データを活用し、リピートを促進。
商品そのものではなく、体験やライフスタイルを売っていることがわかります。
心理学が裏付ける仕組み
Appleもスターバックスも、この心理的効果を戦略的に活用しているのです。
販促費を膨大に費やすことなく、コアなファン層が口コミ・新発売情報を盛り上げてくれることから、情報が全世界に発信されます。
- ジョブ理論:「人は商品ではなく解決や未来を買う」
- ウィンザー効果:企業の言葉より口コミが信用される
- ストーリー効果:論理ではなく物語が心を動かす
- ザイアンス効果:繰り返し接触すると好感度が高まる
ビジネスに落とし込むワーク
次の問いを考えてみてください👇
- あなたのお客様は、商品そのものではなく「どんな未来や感情」を買っている?
- その未来を伝えるために、どんなストーリーを発信できる?
- 「このペンを売ってみろ!」と同じく、顧客が欲しいと気づく状況をどう作れる?
まとめ
- ドラッカーの「セールス不要」と映画の「このペンを売れ」は矛盾しない
- 共通するのは「顧客のニーズを作り、自然に欲しくなる状態を設計する」こと
- Appleやスターバックスは商品ではなく体験を売り、仕組みでセールスを不要にしている
- 「顧客が欲しくなる状況」をデザインできれば、営業に頼らない集客が実現できる
あなたのビジネスで「このペンを売る」状況をどう作れますか?
それを考えることが、セールス不要の第一歩です😊✨