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はじめに 🎬
「YouTubeを自分のビジネスに活かしたい。でも、バズらないと意味がないの?」
――そんな相談をよく耳にします。
結論はNOです。
今回は、“再生数が少なくても売上を作る” ダイレクトレスポンス型の活用法を、海外事例(ライアン・ダイス/サニー氏)に沿って分かりやすく解説します。
読了後には、明日から着手できる台本・LP要素・メール雛形まで手に入ります。
誤解:YouTube=再生回数の勝負ではない ❌
派手に見えるのはYouTuberモデル。10万回・100万回再生を狙い広告収益や案件で稼ぐ手法です。
しかし、収益化は登録者1,000人+直近12か月4,000時間という条件があり、達成しても1再生あたり約0.5円。
1万回で約5,000円――ビジネスの売上としては心もとない数字です。
だからこそ、「バズ前提」から卒業して、“売上につながる導線設計”に時間を使うべきなのです。
🧠 誤解の根っこ
「有名になる=売上が上がる」という思い込み
“視聴者”を“見込み客”に育てる導線が欠落
✅ ここからの方針
動画=教育装置、LP=リスト化装置、サンクス&メール=商談誘導装置として設計
メインテーマと重要性:DRM的YouTube活用 📈
「動画×資料(テンプレ/PDF)」で“価値提供→請求→リスト化→商談”をつなぐのがDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)。
この方式なら、再生数が数千でも売上になります。
実際、再生7,000回の動画で毎月200万円以上を10か月連続、あるいは7,000回で毎月250万円以上という事例が出ています(広告収益モデルなら1万円未満の規模でも、DRM導線で売上化できる)。
🎯 なぜ役立つか
“再生数に左右されない”収益構造を作れる
読者(=見込み客)が明日に移せる手順が明確
事例①:ライアン・ダイスの手法(全体像→要素分解)💡
アメリカのマーケター、ライアン・ダイス氏はDigitalMarketerを運営。やり方はシンプルです。
流れの全体像
YouTube動画:
冒頭15秒で「CEOダッシュボード(スコアカード)のテンプレを配布」と宣言。LPでリスト化:
名前/会社名/メール/役割(社長・事業主・社員)/年商規模を入力。サンクスで分岐:
見込み度が高い→無料個別セッションへ、対象外→79ドルの講座へ。メール追撃:
ダウンロード案内+セッションCTAを継続。
成果のキモ
再生数は少なくてもOK(広告収益モデルと違い、**「教育→誘導→商談」**で収益化)
年商などの軽いセグメントで、無駄な商談を削減しつつ適切な提案へ
事例②:サニー氏の手法(7,000回で毎月250万円超)🌞
テーマは「YouTubeをどう収益化するか」。動画内で無料Eブックをオファーし、LP→PDF配布→サンクス→30分無料セッションへ。
PDFは40〜50ページの実物で、最後に“Schedule my call”ボタンを設置。動画1本が、継続的な商談と売上の“媒体”になっているのがポイントです。
🔑 学び
オファーは動画冒頭で言い切る
PDF自体の価値を本気で作る(最後まで“次アクション”を設置)
失敗と乗り越え方:よくある壁と解決法 ⚠️➡️💪
失敗①:資料なしで動画だけ
❌ 問題:視聴はされてもリスト化ゼロ、売上に直結しない
✅ 解決:まず資料(テンプレ/PDF)を先に作る。動画はその“解説”
失敗②:売り込みが強すぎて離脱
❌ 問題:「怪しい」と感じさせる
✅ 解決:価値提供→自然な案内の順に。サンクスやメールで必要性に気づかせる語り口へ
失敗③:LPが“何が手に入るか”を示さない
❌ 問題:抽象コピーで申込が伸びない
✅ 解決:実物ビジュアル+ベネフィット箇条書き+明るいCTAボタン
実施した施策の内容:動画・LP・サンクス・メールの作り方 🧩
1) 動画の台本(5〜10分版)📝
冒頭0:00〜0:20(早期CTA)
「この動画では、私が使っているCEOダッシュボードの中身を解説します。実物テンプレートは概要欄から無料でダウンロードできます。先に受け取って、見ながら一緒に進めてもOKです。」
0:20〜2:00(価値の約束)
なぜこのテンプレが役立つか(例:売上・利益・キャッシュ・LTVなどの“見える化”)
どんな意思決定が早くなるか
2:00〜6:00(使い方の実演)
入力欄の場所、指標の意味、更新頻度
迷いがちな箇所の小ワザ(例:指標の優先順位や週1更新のリズムづくり)
6:00〜7:30(ミニ失敗談の挿入)
「テンプレを入れすぎて見えなくなった時期があった。**“見たい指標は5つまで”**に絞ると動けた」
失敗→改善→使えるルールの提示
7:30〜ラスト(次アクションの提案)
「テンプレは概要欄から受け取れます。さらに30分の無料セッションでは、テンプレだけではカバーしきれない“ボトルネックの特定”を一緒に行います。」
2) LPの要点(“ファーストビュー勝負”)🧱
キービジュアル
📄 実物の画像(スプレッドシートの一部)を大きく
🧲 ヘッドライン例:
「CEOダッシュボード無料配布:14秒で“今週やるべき1つ”が見える」✨ ベネフィット箇条書き(3〜5点)
週1更新で意思決定が早くなる
売上・コスト・キャッシュの“今”を1画面で把握
伸びる指標・止まる指標が色で分かる
社会的証明
🏆 導入数・掲載実績・受賞・コメントなど(可能な範囲で簡潔に)
フォームと軽いセグメント
入力項目:名前/会社名/メール/役割/年商規模(選択式)
目的:セッション対象の見極めと適切な後続導線(高額向きか、低額教材か)
CTAボタン
文言例:「無料で受け取る(30秒)」
3) サンクスページ(“不十分感→次の一歩”)🎯
動画のメッセージ例(要旨)
「今お渡ししたツールは強力ですが、私たちが特定している“事業を阻む8つの制約”のうち1つしかカバーしていません。残りの要因を一緒に特定する近道として、無料30分セッションを用意しました。カレンダーから希望時間を選ぶだけです。」
分岐の設計(例)
年商が一定以上:セッション予約カレンダーへ
それ以外:79ドルの講座へ(まず基礎を固めるコンテンツ)
4) フォローアップメール(3通サンプル)✉️
件名例はすべて短く・具体的に。本文は“価値→行動”の順で。
#1「テンプレ受け取り」送信直後
件名:【配布】CEOダッシュボード(ダウンロードはこちら)
本文の骨子:
使い方の短い動画リンク → そのページ内にDLボタン
追伸:セッション予約で“8つの制約”のどれがネックか特定する案内
#2「使い方のハイライト」翌日
件名:見落としやすい3つの指標
本文の骨子:
“最初はこの3指標だけでOK”ルール
小さな成功体験(例:週次の意思決定が10分で済む)の想像を促す
セッション案内
#3「ケース別Q&A」2〜3日後
件名:よくある質問:数値が足りない時は?
本文の骨子:
「データが薄い時の仮設定」「週1で精度を上げる」
PDFの最後にも予約ボタンがあると再度案内
成果:何が“数字”として効いたか(事例より)📊
再生7,000回の動画でも、毎月200万円以上を10か月連続で売上を計上
さらに、7,000回で毎月250万円以上の継続売上
広告収益なら1万円未満の規模でも、DRM導線なら桁が変わる
例え話で理解を深める 🧠
YouTuberモデル=巨大な看板
目立つが、看板を見た人を店内(LP)に誘導しなければ売上は立たない
DRMモデル=入口からレジまでの動線設計
看板(動画)→入口(LP)→店内案内(サンクス)→レジ(セッション・商品)
たとえ看板が小さくても、導線が良ければ売れる
読者が明日から実践できるアクションプラン ✅
段取りを“1週間スプリント”に落とし込みました。
Day1:資料テーマを決める
🎯 見込み客が今いちばん欲しいものは?
例:チェックリスト、スコアカード、初月ロードマップ
✍️ “5項目だけ”のミニ版からでOK(拡張は後で)
Day2:プロトタイプ作成
🧰 スプレッドシート or PDF(5〜10ページ程度)
🧩 入力欄は色分け、“ここだけ埋めれば動く”状態に
Day3:動画台本&収録(5〜10分)
🎬 冒頭15秒にオファー宣言
🗣️ 実演パートは操作を3手順に分解
Day4:LP制作
🧱 実物画像+ヘッドライン+ベネフィット3〜5個
📝 フォームは最小限+年商など1〜2設問
Day5:サンクス&メール3通
🎯 サンクス動画で**“足りない部分”→セッション**へ
✉️ メールは配布→使い方→Q&Aの順
週末:初回公開&改善
🔁 申込率・セッション率を見ながらコピーと配置を微調整
🧪 1要素ずつA/B(ヘッドライン/ボタン文言/ビジュアル)
まとめ:まず“解説する資料”を作り、動画→LP→セッションをつなぐ 📌
メインテーマの重要性:YouTubeは“再生勝負”ではなく、導線勝負
施策の内容:動画で資料を解説→LPで請求→サンクスでセッション→メールで追撃
成果(数字):7,000回でも毎月200万円×10か月、7,000回で毎月250万円超
失敗と克服:資料なし/売り込み過多/LPの実物不在 → “価値→自然誘導”に修正
明日のアクション:Day1〜5のスプリントで“最小構成”を公開→改善ループへ
今日の一歩は、見込み客が本当に欲しい資料の“ラフ”を作ること。
あとは台本を回せば、再生数に頼らない売上導線が立ち上がります。